式神とは?種類は?安倍晴明で有名?使い方についても解説!
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式神とは?陰陽師が使う使役神!
式神とは、聞いたことがありますでしょうか?陰陽道で耳にすることがある言葉です。
まずは式神とはいったいなんなのか、種類についてもご紹介します。
式神とは?安倍晴明で有名な使役神!
式神とは、陰陽道などで使われる鬼神、あるいは使役神の事です。
陰陽道で活躍する陰陽師とは、奈良・平安時代以降に実在していた官職(現在でいう公務員のような職業のこと)です。方位学・天文学で占いをし、怨霊や鬼退治も担っていました。
一般的には「しきがみ」と読みますが、「しきじん」とされる場合もあるようです。「式の神」または「式鬼(しき)」とも呼ばれます。
式神は人の目には見えない存在で、陰陽師のみが見ることができます。特に有名な陰陽師である安倍晴明は、式神を操ることに長けていたことで知られています。
安倍晴明は式神に屋敷内の掃除といった雑用から、儀式等に至るまで、いろいろなことを刺せていたそうです。
陰陽師が鬼神を召喚する術を指して式神ということもあります。
式神の種類は?3種類ある!
続いては、式神の種類についてご紹介します。式神には3種類あって、思業式神、擬人式神、悪行罰示神という式神がいます、
思業式神とは、陰陽師が思念により作り出した式神の事です。男性の姿にも女性の姿にもでき、陰陽師の能力により式神の持つ力にも差が出るとされています。
対して擬人式神というのは紙で作った人形や藁人形に霊力を込めて作りだした式神の事です。意思を持たせた式神を「上位式神」、そうでないものを「下位式神」と呼びます。
悪行罰示神というのは、過去に悪行を働き、陰陽師により倒されて従属した式神の事です。後にご紹介する安倍晴明の十二天将は、この悪行罰示神にあたります。
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式神で有名な安倍晴明とは?十二天将を使っていた!
続いては、式神を操るのに長けていたことで有名な安倍晴明と、その式神である十二神将について簡単にご紹介します。
安倍晴明とはどんな人?
安倍晴明という名前を聞いたことがある人は多いのではないかと思います。とても有名な陰陽師なのですが、実はその人物像については謎が多いようです。
出生年については諸説あるものの、921年生まれで1005年没とされています。出身地は大阪、讃岐、茨城のいずれかではないかと言われています。
安倍晴明は陰陽師・賀茂忠行を師匠としていたとされており、賀茂忠行が安倍晴明に陰陽道や天文道を教えたとされています。「今昔物語」には2人の関係を記した逸話が残っています。
安倍晴明には妻がいて、妻は式神の存在を怖がっていたんだそうです。そのため安倍晴明は、普段は一条戻橋のたもとに式神を隠していて、用があると呼び出していたとも言われています。
安倍晴明の式神・十二神将とは?
安倍晴明の式神として有名なのが、十二神将です。安倍晴明が活躍した平安時代には「六壬神課(りくじんしんか)」という占術がよく行われていました。
時刻や星座、干支を組み合わせて占う方法であり、式盤という円盤状の道具を回し、記されている文字を読み取ることで占うのですが、十二天将もこの式盤に記載されていたもので、占いの一要素でした。
十二天将は安倍晴明の式神の中でも特に強い力を持っていたとされていて、6人の吉将と6人の凶将から成ります。
吉将は、六合・貴人、青竜、天后、大陰、大裳の6人で、凶将は騰虵 ・勾陳・朱雀・玄武・天空・白虎の6人です。
吉将は多くが守護神として知られていた神様であり、凶将は多くが中国の伝説に登場することで知られている神獣となっています。
ちなみに、十二天将は「十二神将」と呼ばれる場合もありますが、仏教にも「十二神将」という存在があります。これは式神の十二神将とは異なるものです。
式神ができることは?使い方・役割をご紹介!
続いては、式神ができる役割についてご紹介していきます。安倍晴明の家来でもあった式神はどのような役割を担っていたのでしょうか?式神の使い方についてご紹介します。
①人の悪行や善行を見分ける
まず一つ目に、式神は人の悪行や善行を見定める役割を担っていました。式神は人の心の中にある悪行や善行を見分けることができ、明らかにすることができるとされています。
そのため、式神は情報収集をする能力にも長けています。悪行をした人を見定め、憑依したり災いをもたらす使い方もされていました。
②妖を退治する
二つ目は、妖や鬼を退治する役割です。奈良・平安時代には、災いは妖怪の類いや鬼、あるいは神様によってもたらされると考えられていました。
そのため、陰陽師が式神に妖を退治させていたそうです。陰陽師の術をサポートする役割も果たします。
また、場所を守ることもできたので、重要な場所に配置されその場を守るという使い方もされていました。
③掃除などの雑用をする
Peggy und Marco Lachmann-Anke/Pixabay
式神は、日常の掃除なども任されることもあったようです。安倍晴明は呪術以外にも雑用も式神にさせていたと言われています。
④呪殺する
また、式神は呪殺にも使われていました。陰陽師はあるものに式神を憑依させて呪物を作り、これを使って呪詛を行うことで相手を呪殺することができたと言われています。
呪詛を行った陰陽師よりも優れた陰陽師はその呪詛を打ち返すことができるとされていて、打ち返された式神は呪詛を行った陰陽師を呪い殺してしまうとされています。
安倍晴明は、この呪詛返しも多く担っていたとされています。
式神の作り方は?素人では作れない!
それでは、式神というのはどのように作るのでしょうか?作り方が気になる人も多いようです。
式神というのは先にもご紹介したとおり、力のある陰陽師が使役するものです。そのため、一般人が作ることは出来ないのです。
作り方としては先にもご紹介したように、よくあるのは紙の人形などに霊力を込める方法などがあります。
例えば丑の刻参りは呪詛に藁人形を使いますが、式神と同じようなものと言えます。
式神とは陰陽師のみが使える鬼神!
今回は、式神について詳しくご紹介しました。式神とは陰陽師が使わせる鬼神のことであり、特に安倍晴明がよく使っていたことで知られています。
現在はアニメや小説などで使われていることも多く、それがきっかけで知っている人もいるのではないでしょうか。
式神を使いたいと思い、作り方などが気になる人もいるようですが、素人が式神を作るというのは、難しいと思われます。
また、呪詛は失敗すると自分に帰ってきて殺されるということです。人を呪わば穴二つとも言いますし、安易に行わない方がよさそうですね。
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