物の怪の意味は?例文や英語表現も解説!
<スポンサーリンク>
物の怪の意味は?
「物の怪」とはどのような意味なのでしょうか?ご紹介していきます。
物の怪の読み方は「もののけ」が正解
まず「物の怪」の読み方についてですが、「もののけ」と読むのが正解です。「もののかい」とは読みません。
物の怪の意味は人に害を与える霊のこと
「物の怪」の意味は、人間に憑りついて苦しめたり、病気にさせたり、場合によっては死に至らしめることもある死霊や生霊、怨霊などの霊の事です。
妖怪や変化のことも「物の怪」と表現することがあります。
物の怪の歴史!病気は物の怪のせいとされていた?
「物の怪」という言葉の意味についての理解を深めるため、「物の怪」という言葉の歴史についても少し見てみましょう。「物の怪」という表現は、平安時代の文献に良く出てくるようです。
特に有名なのは「源氏物語」の第9帖の「葵」で、葵の上に六条御息所の生霊が憑りついたという記載があるのですが、その生霊が「物の怪」と表現されています。
当時は医学的な知識がまだそれほどなかったので、病気の原因は物の怪のせいであるとされていたことがありました。
物の怪が原因とされた病気には、僧侶や修験者が加持祈禱をして、物の怪を一時的に他の人に乗り移らせて調伏し、病気を治すというような方法がとられていました。
平安時代には、鬼や精霊、荒魂(あらみたま)や、実体のない存在のことを「もの」と呼んでいて、病気のことを「け」と表現していました。
科学が発展していない時代だったので、よくわからない「もの」に対して人々は恐怖を抱いていたと言われています。
つまり「もののけ」というのは、当初は「もの(得体の知れない何か恐ろしいもの)」による「け(病気)」というような意味だったと考えられています。
<スポンサーリンク>
物の怪の使い方!例文は?
続いては、「物の怪」という言葉の使い方についてご紹介します。例文は以下の通りです。
- あの人は別人のようになってしまったが、物の怪にでも憑りつかれたのだろうか
- 陰陽師が物の怪を払ってくれた
物の怪の類義語は?
「物の怪」の類義語にはどのようなものがあるのでしょうか?類義語としては以下のような言葉が挙げられます。
- 死霊
- 悪霊
- 怨霊
- 生霊
- 魔物
- 妖怪
物の怪を英語で言うと?
「物の怪」を英語で言うとどうなるのでしょうか。以下のような表現があります。
- evil spirit
- evil presence
- ghost
- specter
He is possessed by an evil spirit.(彼は物の怪に憑りつかれている。)というように表現されます。
物の怪の意味や使い方まとめ!
今回は「物の怪」の意味や使い方について、ご紹介しました。「物の怪」とは、元々は鬼や精霊など、実体がなくよくわからないものによる病気という意味だったようです。
現在では科学や医療が発展して、「物の怪」という言葉が使われる機会は減りましたが、昔は物の怪というのは人々から恐れられていた存在でした。
意味はしっかりとおさえておきたいですね。
<スポンサーリンク>
最近のコメント