ROMるとは?どういう意味?使い方もまとめ!【ネット用語】
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ROMるとは?ネット用語?どういう意味?
ネット見ていると、「ROMる」という言葉に遭遇したことがある人は少なくないのではないでしょうか。「ROMる」とはネット用語の一つです。
「ROMる」の意味についてご紹介していきます。
ROMるとは?意味は読むだけの人?
「ROMる」の意味は、インターネットの掲示板やメーリングリスト、動画の生配信やSNS等で自ら投稿やコメントをせず、閲覧のみをすることを指しています。
一方、自主的に黙っておくと宣言する意図で「ROMる」と使う場合もあります。
また、自虐的な意味として、自分は控えめな人間ということを表すような使い方もされることがあります。
ROMるの語源は?
ROMるの語源ですが、読むだけの人という意味の言葉である 和製英語の「Read Only Member」の略です。
そもそも「Read Only Member」は、読み出し専用の半導体メモリーの英語、ROM(Read Only Memory)をもじって作られたと言われています。
例えば、身近なもので言うと、DVD-ROMやCD-ROMなどがここで言う読み出し専用の半導体メモリーにあたります。
DVD-ROMやCD-ROMは記録されている情報の読み出しはできますが、新たに書き込みをすることはできないディスクです。
このROMが動詞化して「ROM」+「する」=「ROMる」、すなわち、ネット上の交流の場で「読む専門でいる」というような意味になっています。
ROMるという言葉は、後に詳しくご紹介しますが、現在のインターネット通信が普及する前の、パソコン通信時代にできた言葉です。
ROM専・ROM垢とは
「ROMる」ことしかしない人の事を「ROM専(ROM専門)」、「ROMる」ことしかしないアカウントを「ROM垢(ROMアカウント)」などとも呼びます。
ROM勢とは
また、「ROMる」人達の集団の事を「ROM勢」と表現します。
ネット上の退席という意味も
「ROMる」は転じてMMORPGやチャットなどでは、いったん退席するという意味でもROMるという言葉が使われています。
ROMれ・半年ROMれとは
「ROMる」は命令形の「ROMれ」という使い方もよくされています。
流れをよく把握できてないユーザーや、場を乱すユーザー等に対し、空気を呼んで静かにしていろというような意味となっています。
「ROMれ」と言われたら、コメントはせず閲覧だけしてくださいという意味になります。
「ROMれ」の中でも、「半年ROMれ」という表現がよく使われます。ネット掲示板でよく使われる言い回しです。
ネット掲示板には、スレッドごとに前提となっていることや、やり取りの仕方の特色があることが多いです。
そのため、発言をする前にそれらの前提や話の流れを理解してほしいので、初心者に対して「半年ROMれ(流れが分かるようになってから発言しろ)」とリプライする文化があります。
その他、ごく基本的なことなのに調べずに何でも質問するようなユーザーにも「半年ROMれ(しばらくROMって勉強しろ)」というような意味で使われることもあります。
ネット上ではやや誇張した言い回しが流行することが多いです。「半年ROMれ」は、本当に半年間ROMってろというような意味ではありません。
「流れがわかるまでしっかり勉強してね」というような意味合いになります。
ROMは嫌われる場合も!?
閲覧のみのユーザーを指す「ROM」ですが、「ROMる」ことは嫌われる場合もあるようですので注意が必要です。
パソコン通信だったころには通信回線に制約があり、ホストに複数ユーザーがアクセスするのが難しい時代がありました。
そのため、パソコン通信時代の掲示板は今のように開かれたコミュニティではなく、閉鎖的な環境にありました。
そういうことから、発言せず情報発信がない、いわゆるROM専は非難されることも多かったようです。
インターネットが整備された現在でも、知らない外部の人にひっそりとただ覗かれているようで嫌だというような理由でROMを禁じているコミュニティはあるようです。
SNSでは、mixiなどでは足あとということで訪れたユーザーが分かるようになっていたので、ROMが嫌いというユーザーもいたようです。
ただ何もせずROMると嫌われることもあるので、自らROMることを宣言するために「(流れがまだわからないので)ちょっとROMっとく」というような使い方をする場合もあります。
逆にROMが必要とされるコミュニティもある!
ROMは嫌われる場合もある一方で、ROMが必要とされているコミュニティもあります。
ROMに専念することでそのコミュニティの暗黙のルールや雰囲気を把握し、その上で初めて書き込んでほしいという思いがあるようです。
そのようなコミュニティでは、空気が読めていない書き込みをするユーザーに対し「新人は半年ロムれ(新半R)」などと言われる場合があります。
実際にはネット上ではROMがほとんど!
ここまで読んできて、自分はROMだけど大丈夫?と思った方は多いのではないでしょうか?
コミュニティによっては嫌われる場合も歓迎される場合もあるROMですが、現代においてはネット上ではROMの人口がほとんどだと言われています。
2001年の2ちゃんねるについての分析では9割以上がROM、2009年のtwitterについての調査では投稿の9割が1割のユーザーによるものであるとわかっています。
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ROMるの使い方は?
続いては、ROMるという言葉の具体的な使い方についてご紹介していきます。ROMるは以下のように使われます。
- 「ROMるヤツは嫌い」
- 「TwitterはやってるけどROM専だから」
- 「グループLINE?私はROMってるわ」
- 「ちょっと飯ROM(ニコニコ生放送やMMORPGなどで)」
ROMの派生?POMの意味は?
ROMると似たような言葉に「POMる」というものもあります。POMるとは「プレビューオンリーメンバー」という和製英語の略です。
つまり、見るだけの人であり、ROMると同じ意味を指しています。
ROMるの類義語は?
ROMるの類義語には「読み専(読むことが専門)」という言葉があります。
読み専はネット小説の界隈などでよく使われる言葉のようです。自分で小説を書くことはせず、読む専門だという人のことです。
ROMるは死語!?
「ROMる」という言葉はもう死語だ!というような声もあるようです。
「ROMる、ROM専などは最近聞かなくなった」「ROMるはもう死語だよな」というような声が多いようです。
実際はどうなのか?というと、ネット上の発言やコメントを調べてみると、まだまだROMるという言葉自体はよく使われているようです。
ただ、「ROM(Read Only Member)」という言葉自体は、現在では意味を聞いてもいまいちピンとこない人も多いかもしれません。
先にもご紹介したとおり、ROMというのはパソコン通信の時代にできた言葉です。
パソコン通信とは、インターネット通信と違ってコミュニティが閉ざされていて、回線の関係で誰でも利用できるわけではありませんでした。
そのためとても閉鎖的なネットワークだったことから「Member」という単語が使われているのですが、インターネット通信が普及している現在では、ネット上で何かをする際に、自分が「Member」であるという概念が薄くなっています。
そのため、現在にはややそぐわない言葉にはなってきており、そういう意味では死語と言われてしまう場合もあるでしょう。
ROMの意味や使い方まとめ!
今回は「ROMる」という言葉の意味や使い方について、注目しました。ROMるとは「Read Only Member」という和製英語の略だったのですね。
実際にネット上ではROMっている人が大半です。以前のパソコン通信時代にはあまりいい意味合いでは使われなかったようですが、現在ではROM自体、それほど問題視されているわけではなさそうですので安心ですね。
ただ、現在でもROMることをよく思わないコミニティもあります。そのような場面で必要に迫られてROMるような場合には「ちょっとROMります」と宣言するのもよいでしょう。
ネット上でのやりとりは気楽ですが、顔が見えない分相手が本当にどのような気持ちでいるのかはわからないものです。
できるだけ相手の気持ちに配慮して、誰でも気持ちよく利用できるように気を付けましょう。
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