タイタニック号はオリンピック号とすり替えられたって本当?真実は?
今回は 有名なタイタニック号沈没に関する都市伝説をご紹介します。タイタニック号は姉妹船であるオリンピック号とすり替えられたという説があるようです。真実は?疑惑や謎についてご紹介していきます。
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タイタニック号はオリンピック号とすり替えられたって本当!?
氷山に衝突し沈没してしまったことで有名なタイタニック号。実は姉妹船であるオリンピック号とすり替えられていたという都市伝説があるようです。
一体どういうことなのでしょうか?タイタニック号沈没の真実に迫ります。
タイタニック号は沈没していない!?沈没事故の概要は?
S. Hermann & F. Richter/Pixabay
すり替え説を検証していく前に、まずはタイタニック号の沈没について概要をご紹介します。
洋上の宮殿とも呼ばれ、最新の技術を駆使されたタイタニック号は「絶対に沈まない船」と呼ばれていました。
タイタニック号は1912年4月10日、イギリスのサウサンプトンを出港し、ニューヨークへと向かっていました。4月16日に到着する予定でした。
途中、タイタニック号は氷山に接触してしまいます。タイタニック号は出向前に石炭庫で火災があり壁面が弱くなっていて、氷山接触の衝撃で浸水が始まりました。
タイタニック号にあった救命ボートに乗れる人数は最大で1200人であり、乗客乗員は合計2212人で乗り切れませんでした。
衝突後約2時間半が経過し、タイタニック号は2つに裂けてしまい、深い海の底へと沈んでいきました。1500人もの犠牲者が出たと言われています。
タイタニック号の姉妹船・オリンピック号とは?
沈没してしまったタイタニック号には、姉妹船がありました。三姉妹船であり、タイタニック号の他にオリンピック号とブリタニック号という2隻が存在していました。
沈没事故があったタイタニック号がよく知られていますが、オリンピック号の方が姉船であり、3隻まとめてオリンピッククラスと呼ばれていました。むしろオリンピック号がこれらの姉妹船の代表船でした。
オリンピック号とタイタニック号は同時期に造船が始まったため瓜二つだったそうです。先に竣工していたオリンピック号の改善点によりタイタニック号は設計変更された部分もあり、外観は少し違っていました。
タイタニック号はすり替えられていた?理由は保険金?
それでは、タイタニック号とオリンピック号はなぜすり替えられたと言われているのでしょうか。
そもそもオリンピック号は、タイタニック号が沈没する約7か月前の1911年9月20日、イギリス海軍のエドガー級防護巡洋艦「ホーク」と衝突事故を起こし、穴が開いていました。
事故の修理費を負担すらホワイトスターライン社は元々経営難で、買収されて親会社に一刻も早く利益を出すよう言われていたという話があります。
オリンピック号はすでに大事故を起こしていてお荷物船になっていたので、タイタニック号とすり替えて事故を起こし、保険金が入ればちょうどよい状況だったとのことです。
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タイタニック号とオリンピック号がすり替えられたと言われる証拠は?
それでは本当にタイタニック号とオリンピック号はすり替えられていたんでしょうか?すり替えられたと言われる証拠として言われているのは以下の通りです。
- 船長は氷山にぶつかると警告を受けていたが進路を変えなかった
- 見張り役は自殺した
- 有力者とタイタニック号のオーナーが当日の乗船をキャンセルしていた
- タイタニック号の窓の数は14枚のはずなのに、処女航海の写真の船の窓の数は16枚だった(オリンピック号は16枚)
- オリンピック号のスクリューに書かれている番号がタイタニック号の番号だった(これについては、オリンピック号の事故でスクリューが破損し、タイタニック号用の物を転用したのではと言われている)
- 沈んだ船の船首にはYとMの文字の跡があった
- 事故の跡に格納されていたオリンピック号を各印すると、船名の塗装部分が修正されていた(修正前がTITANIC)
- 当時の最高技術で作られたタイタニック号が海上で2つに折れるはずがない(あらかじめ船にダメージがあったと思われる)
- タイタニック号を所有していたホワイト・スター・ラインは破産しそうな状況だった
- オリンピック号には先の事故の影響で保険がかかっておらず、タイタニック号には現在の価値で400~500億円もの保険がかかっていた
すり替えはあり得ない?
一方で、タイタニック号とオリンピック号のすり替えはあり得ないという説もあります。以下のような理由からです。
- タイタニック号とオリンピック号は細部の形が違っているので、例え船体の名前の部分だけ塗装を直したとしても簡単に見破られてしまう。違う部分をすべて改修工事するのは不可能。
- すり替えるとしたら両方の船の船員を全員配置転換しなければならない
- 船を動かすのは航海士であり、航海士にも犠牲者は出ている
- タイタニック号沈没後、ホワイトスターライン社は被害者への賠償金で経営難となり売却された。(保険金目的だとしたら被害を最小に抑える工作があってもおかしくない)
タイタニック号の沈没の真実は?
結局のところ、タイタニック号の沈没の原因は何だったのでしょうか?現在にいたるまで、はっきりとしたことはわかっていないのが現実です。
オリンピック号とすり替えられたという説はテレビでも放送されていて、信じている人も多くいるようです。
しかしながら、一般的にはすり替えられたというのは疑惑にすぎず、本当にタイタニック号は沈没してしまったという見方の方が強いようです。
実は、タイタニック号は出航前から石炭庫で火災が発生しており、消化できず客には黙って、燃えながら出航したんだとか。
ホワイトスターライン社は、タイタニック号を出港させてどうしても利益を出さなければいけなかったのです。
さらに、氷河に注意するよう注意を受けた船長らが減速せず進路を変えなかったのは、目的地のニューヨークに行くまでに必要な石炭がギリギリだったからとも言われています。
当時は炭鉱ストライキの最中である、石炭の入手が難しかったこと、さらには火災によって石炭が燃えていたので、燃えた石炭はエンジンの窯にどんどん放り込むしかありませんでした。
万が一氷山にぶつかって浸水するようなことがあっても、浸水は途中で食い止められる仕組みになっていたものの、石炭庫の火災の影響で強度が4分の1にもなっていたと言われています。
もしかすると、タイタニック号のオーナーや有力者が乗船キャンセルしたのは、この石炭庫の火災のことを知っていたからという可能性も考えられそうです。
タイタニック号とオリンピック号のすり替えの都市伝説!
今回は、タイタニック号とオリンピック号のすり替えに関する都市伝説について、ご紹介してきました。有名なタイタニック号には姉妹船があったということも知らなかった方もいらっしゃったのではないでしょうか?
タイタニック号の沈没からは100年が経過していて、今となっては真相はわからないというのが現状ですが、すり替えはやはり難しいのではないかというのが有力なのではないでしょうか。
しかし、いずれにせよ、ホワイトスターライン社の経営難が引き起こしてしまった事故ということには変わりがないでしょう。安全第一に考えてほしかったですね。最後になりましたが、タイタニック号の沈没で亡くなった1500名もの犠牲者の方のご冥福をお祈り申し上げます。
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