【体験談】流産の症状や兆候は?その後は妊娠できた?
今回は、流産の症状や兆候の体験談をまとめていきます。私は過去に、妊娠8週3日で流産に至った経験があります。
その当時の私の流産の原因や私の体に起こった症状や兆候、その後の妊娠までの経過や医者の先生からの診断やアドバイス、治療は保険適用になるのか?といったこともまとめていきます。
流産はとてもつらいもので、経験した人にしかわからない苦しみもあると個人的には思っています。
とても苦しい経験でしたが、今不安に思っている方や受診を迷っている方など、何らかの助けになればと思い記していきます。
しかし、「体験談」ですので、私は医者ではないので正しい医学的知識を持っているという保証は出来かねます。
誤っている部分もあるかもしれませんし、流産の経過は人によっても様々かと思います。
参考になれば、という思いで記載しておりますので、その点をご理解いただいた上で、1人の人間の体験談として読んでいただけますと幸いです。
流産の原因と確率は?妊娠初期は胎児の染色体異常がほとんど?
S. Hermann & F. Richter/Pixabay
まず最初に、流産の原因と確率についてご紹介していきます。
私の体験談も交えながらご紹介していきますので、ご覧ください。
そもそも流産とは?いつまで?
流産の原因や確率についてご紹介していく前に、そもそも流産とはどのような状態のことを言うのか、簡単にご紹介します。
流産とは、妊娠したものの妊娠22週までに何らかの原因により妊娠が継続できず、胎児が死亡してしまうことを言います。
妊娠22週を過ぎると、赤ちゃんは母親のお腹の外でも生きていける可能性があり、22週を過ぎてから赤ちゃんが亡くなってしまうことは死産と呼ばれます。
こちらは日本産婦人科学会により定義されている週数であり、法律上では妊娠12週(4か月)以降の赤ちゃんが亡くなり出産することが死産だと定義されています。
ここからは日本産婦人科学会の定義に基づき、妊娠22週までに胎児が死亡してしまうことを「流産」として説明していきます。
流産の確率は?
医療機関で妊娠を確認したケースのうち、15%程度が流産になると言われており、実は流産することは珍しくありません。
妊娠経験のある女性で換算すると、約40%もの人が流産の経験があるという説もあります。
流産してしまうのは妊娠12週未満が多いとされており、全体の80%は妊娠12週未満に起こる(早期流産)と言われています。
私の場合も妊娠8週での流産でしたので、この早期流産に当たります。
妊娠する年齢によっても流産する確率は変わってくるとされていて、年齢が上がるほど流産する確率も上がってしまうと言われています。
20歳代では20%に満たないですが、35歳を超えると30%に近づいていき、41歳以上になるとどんどん流産の確率は上がっていくとされています。
流産の原因は?
流産の原因についてですが、早期流産で最も多いとされている原因は、胎児の染色体異常です。
早期流産ではほとんどが胎児の染色体異常によるもので、いわば受精した瞬間に流産してしまう運命が決まっていたということになります。
流産してしまうと、何か自分の行動が悪かったのではないか?と責めてしまう女性も多いのではないかと思います。
私もいろいろと考えてしまいましたが、胎児の染色体異常が原因であったのなら自分の行動を変えても流産してしまう運命を変えることはできません。
医学的にも対処できないことなので、あまり自分を責めず、ゆっくりと受け止めることができたら十分なのではないかと思います。
染色体異常以外の流産の原因としては、妊婦の感染症(風邪やB型肝炎、サイトメガロウイルス、クラミジア・梅毒・ヘルペスなどの性感染症)や子宮形態異常、内分泌・免疫系の異常などがあります。
切迫流産とは?
切迫流産とは、妊娠22週未満の胎児が「流産しかかっている」状態のことであり、胎児は死亡していません。
妊娠12週までの切迫流産では、薬などの治療は行えないと考えられていますので、安静にするしか方法はありません。
流産の種類は?
続いて、流産の種類についてご紹介します。
まず、流産の原因によって分類する場合、以下のように分けられます。
- 人口流産(母体保護のために母体保護法指定医が行う人工妊娠中絶)
- 自然流産(自然に起こってしまう流産)
次に、流産の症状によって分類する場合、以下のように分けられます。
- 稽留流産(胎児が死亡してしまったものの、出血や腹痛などの症状がなく、子宮内に残っている状態の流産。自然排出を待つか、手術を行う)
- 進行流産(出血や腹痛があり、子宮の内容物が外に出てきてしまうもの)
流産の進行具合によって分類する場合、以下のように分けられます。
- 完全流産(子宮の内容物が全て自然に出てしまった流産。出血や腹痛は治まっている場合が多く、経過観察となる場合が多い。)
- 不全流産(子宮の内容物が排出され始めているが、一部が子宮内に残ってしまっている流産。出血や腹痛は続いていることが多く、手術となる場合が多い。)
私の場合は進行流産となり、やがて完全流産となりました。
流産の兆候や症状は?
続いて、流産の兆候や症状についてご紹介します。私が経験した流産の兆候や症状についても、体験談としてご紹介します。
流産の兆候
流産の兆候としてよく言われている症状は、以下のとおりです。
- 出血
- 破水
- 下腹部の張り、痛み
- つわりの消失
- 胸の張りの消失
- 基礎体温が下がる
ただし、これらの症状の中には、妊娠が順調に継続していても現れる場合があるものもあります。
出血は着床出血である場合もありますし、妊娠が順調でも下腹部の張り(膨満感?)や軽い痛みを感じることがあります。
妊娠が順調に経過していくと、そのうちつわりも胸の張りも感じなくなったりしますし、基礎体温も少し下がったりします。
そのため、これらの症状があるからといって、いきなり慌てる必要はないかと思います。
気になった場合には早めに病院で診察を受けると安心です。
ただ、生理予定日前後よりも後(着床出血とは考えにくい時期)に突然出血が始まった場合にはかなり要注意なのではないかと、流産を経験して個人的に感じました。
そのような場合には時間内であればすぐに病院を受診し、時間外であれば病院に電話して指示を仰ぐなど、対応することをおすすめします。
先にもご紹介したとおり、妊娠12週未満の流産の場合では、医学的に行える処置がないという現実がありますので、時間外に救急に行く必要はないのではないかと私は思いました。
できることは安静にすることだけなので、慌てて救急に行くよりも自宅でできるだけ安静に過ごし、病院が開くまで待つ方がよいとも考えられるのではないでしょうか。
しかし、生理の出血よりも多量の出血があったり、ひどい腹痛があるような場合は異所性妊娠(子宮外妊娠)である可能性もあると言われています。
そのため、まだ一度も妊娠確認に病院に行っておらず、正常妊娠が確認できていない場合には、時間外でも医療機関に相談して適切な対処をしましょう。
ただ、進行流産の場合でも、かなりの腹痛がある場合があります。
さらに、夜間に起こる場合も少なくないようなので、対応に困る場合もありそうです。
私の場合も、本格的に流産が始まったのは夜中のことでしたが、子宮の内容物が排出されるまで病院には行きませんでした(行けませんでした)。後に詳しくご紹介します。
流産の症状
流産の症状としては、出血や下腹部痛がある場合もあれば、腹痛や出血がなく、赤ちゃんが子宮内で死亡していることに気づかない場合もあります。
症状がある場合には、進行流産に向かっている可能性があります。
症状が無い場合は、稽留流産ということで、自然排出を待って、そのうちに出血や下腹部痛が出てきて進行流産となる場合もあります。
自然排出に至らない場合には、子宮内に残っている組織が原因で感染を起こす場合があり、手術を行う必要が出てきます。
進行流産となれば、人や場合にもよるかと思いますが、下腹部の痛みはかなり大きくなるのではないかと思います。
私の場合では寝られない痛みになり眠りにつくことができず、その痛みはだんだんと強くなり、これはこれから流産になると明らかに自覚できるほどの痛みでした。
出血量は本格的に腹痛がひどくなるまではそれほどでもなかったので、出血量だけで流産かどうかを判断するのは難しいような気がしました。
この段階では何らかの不正出血かなと思っていたのですが、あまりに下腹部がどんどん痛くなるので、流産だと確信しました。
生理痛とは比べ物にならない、陣痛に近い痛みでした。
そのため、少し腹痛があるな、少し出血があるなというくらいであれば、まずは病院の時間内に先生に相談することをおすすめします。
流産の体験談
ここからは、私が体験した流産を時系列に沿ってご紹介します。参考になりましたら、幸いです。
かなり直接的な表現になるので、閲覧については自己責任で、お願いいたします。
表現について賛否両論あるかもしれませんが、これが私の経験したありのままの体験談です。誰かの参考になればという思いで残しています。
誹謗中傷はお控えいただきますよう、お願いします。
4週中頃、市販の妊娠検査薬でフライング検査をしたところ陽性。
5週前後頃に何だかおりものシートが生臭いのが気になりました。今思えば、もしかするとすでに少し破水していたのかもしれないと思います。
6週4日頃、産婦人科に初診に行きました。胎芽、胎嚢、心拍確認ができました。ひとまず順調だと言われました。
しかしこの時点で、心拍はかなり弱めだったようです。聞こえる?と先生は音を聞かせてくれたのですが、私には聞こえませんでした。
先生に妊娠を両親に報告してよいか?と聞いたら、もう少し経ってからが良いかもと言われたのです。
今思えば、先生はこの時点で、この妊娠は順調に経過しない可能性もあると気が付いていたのかもなと思います。
しかし当時まだ20代後半だった私は、年齢的にもまさか自分が流産をすることになるとは思ってもいませんでした。
初診から9日後の7週6日の夜、少し腹痛がするような気がしていて、トイレに行ったところ、拭いたティッシュに茶色い血が付きました。
びっくりしてしばらく拭いていたら鮮血が出て、かなり動揺して泣きました。
しかしこの時点で23時くらいの時間だったので、この日は安静にして早く寝ました。
次の日、朝確認してみると、ティッシュに赤黒い血が付きました。病院に電話したところ、安静にして、腹痛が出たり出血量が増えたらまた電話するように言われました。
トイレに滴るような量の出血になると心配ということのようでした。
この週数ではできる医療的な措置はないので、とにかく安静にするようにということでした。
この日から次の日の夜までしっかり安静にしました。ほとんど寝て過ごしたのですが、出血量は減ったり増えたりしていました。
すると、次の日の夜、8週2日頃、眠りにつこうと布団に入ってから、1時間後の1時頃、いつもより強めの下腹部痛が始まりました。
何だか様子がおかしい、今晩流産になるかもしれないと思っていたところ、その腹痛はどんどん強くなっていったので、これから流産になるだろうと確信しました。
夜通しどんどん腹痛はひどくなり、出血量も増えていきます。
普段の生理の時とは違い、血の塊(膜のような、、、おそらく子宮内膜だったのではないかと思います)もたくさん出てくるようになりました。出血量も生理より多く、トイレがすぐ真っ赤になってしまうような感じでした。
明け方5時頃、この頃になると本当に腹痛がひどく、横になることもできないのでトイレに座って耐えました。
流産について知識もなく、出産したこともなかった私ですが、きっと全て出たら腹痛が収まるのだろうと感じていました。
この時、ついに袋のようなものが出てきてしまいました。これがきっと赤ちゃんだと私でも分かりました。
これ以降、腹痛は収まっていきました。少し寝てそれから病院に電話することにしました。
一連のことを病院に電話したところ、休診日でしたが、出てきたものを持って病院をすぐに受診するようにということでした。
進行流産であり、子宮の内容物はほとんど出てしまっているということで、胎盤になっていく部分がまだ膣内に引っかかっていたようで、先生が取り出してくれました。
この感じだとおそらく近いうちに子宮内容物は綺麗に出てしまうだろうから、手術は必要ない可能性が高いということでした。
また日を置いて再度受診し、完全流産となり、手術は不要ということでした。
先生はとても私に配慮してくださり、それでも必要な話や処置はしっかりとしてくださいました。
赤ちゃんと胎盤になる部分は、流産の原因を調べるために預かってもよいか、ということでしたので、承諾して検査していただきました。
胞状奇胎などではなかったため、おそらく染色体異常によるものだったのではないか、ということでした。
保険適用の有無についてですが、流産後の受診からは保険適用となりました。
流産後は?妊娠できた?
流産後の私についてですが、私は幸運にも妊娠することができ、無事出産することができました。
子どもは元気に育っています。
流産してしまったとしても、無事に元気な赤ちゃんを出産することは、多くの場合流産を経験していない人と同様にできます。(流産を繰り返してしまうケースも一部にはあります。)
先にもご紹介しましたが、流産は妊娠した人の15%ほどに起こりうることです。
あなたやパートナーの身体に問題がなくても、起こりうることなのです。
あまり自分を責めすぎるようなことはせず、悲しい時はしっかり泣いて、パートナーと分かち合ってみてはいかがでしょうか。
流産後の私は、主人と十分に悲しみ、水子供養の神社にお参りに行きました。
しばらくは落ち込みましたが、だんだんと前を向いて好きなことにも取り組めるようになりました。
そうしている間に、また妊娠することができました。
流産後の妊娠までの経過については、別の記事で取り上げたいと思いますので、ぜひそちらもご覧ください。
流産の兆候や症状 体験談まとめ
今回は、流産の兆候や症状について、体験談を交えてご紹介しました。
流産は相談がしにくいことですし、身体的にも精神的にも辛い経験です。
今回、誰かのお役に立てばという思いで執筆しました。
流産があっても、元気な赤ちゃんを出産することはできます。
悲しい時には、しっかりと悲しみましょう。すぐに前を向く必要はないと思います。
この記事を読んでくださった方にも、もしかすると今、苦しんでいる方もいらっしゃるかもしれません。
妊娠出産は本当に奇跡だと実感しています。軽々しいことは言えませんが、病院の先生は、流産後は子宮が綺麗になるので、妊娠しやすいですよ。とおっしゃってくれました。
実際私は、その先生の言葉通り、妊活を始めたその周期で幸いにも妊娠することができました。
また赤ちゃんがお腹に来てくれる日はきっと来ると思って、まずはしっかりと休んでくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。読んでくださった皆様に、幸せが訪れますように。
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