「高じる」の意味は?「講じる」とは違う!例文も解説!
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高じるの意味は?
「高じる」の意味について、詳しくご紹介します。
意味①程度がはなはだしくなる
1つ目は、程度がはなはだしくなるという意味です。
感情が激しくなったり、行為が行き過ぎてしまったり、状況が悪化したり激化したりする際に使われます。
良い意味でも悪い意味でも使われますが、作戦が的中することや、物事が良くなることを指すのは誤用ですので注意しましょう。
作戦を立てる意味での「こうじる」は、後にも説明しますが「講じる」が正解です。
意味②病気が悪化する
2つ目は、病気が悪化するという意味です。
「高じる」と「高ずる」の違いは?
先にご紹介したとおり、「高じる」は「高ずる」という言葉が変化したものです。
意味としては同じになりますが、現在では「高じる」の方が一般的に使われています。
「高ずる」とするのは古い言葉ということになりますが、文脈や好みで「高ずる」の方が使われる場面もあります。
「嵩じる」と「昂じる」との違いは?
一方、「こうじる」は「嵩じる」や「昂じる」と表記されていることもありますが、「高じる」との違いは何なのでしょうか?
「嵩」も「昂」も常用漢字ではないので、普段は「高じる」と使われる場合が多いです。
意味は、「高」も「嵩」も「昂」も違いはありませんが、小説などではあえて「嵩じる」や「昂じる」と表記される場合があります。
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「高じる」の例文を紹介!使い方は?
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続いては、「高じる」の例文をご紹介していきます。以下のようなものがあります。
- Bさんは、趣味のゴルフが高じてプロを目指し始めたらしい。
- 上司への怒りが高じてついに言い返してしまった。
- 好きな人を思う気持ちが高じて、ストーカーにならないようにしないと。
- 病気が高じて入院したが、幸運にも快癒した。
高じるの類義語は?
「高じる」の類義語にはどのようなものがあるのでしょうか。以下のようなものが該当します。
- 昂る(たかぶる)・・・高くなる、気分が高揚する
- 激化する・・・以前よりも激しくなる
- 度を超す・・・適切な程度以上に行う、度を越える
- エスカレートする・・・程度が高まっていく、段階的に拡大する
講じるの意味は?
同じ「こうじる」と読む言葉に「講じる」があります。こちらはどういう意味なのかについても簡単にご紹介しておきます。
「講じる」とは、問題を解決する方法や手段を考え、実施するという意味です。
その他には以下のような意味があります。
- 書物の内容や学問について講義する
- 相手と和解する(和を講ずる)
- 詩の作品を詠みあげる
基本的には最初にご紹介した、対策を実施する意味で使われることがほとんどです。
こちらも「高ずる」と同様に「講ずる」と表記される場合がありますが、口語(話し言葉)では「講じる」となりますが、文語(書き言葉)では「講ずる」とされる場合も多いようです。
高じるの意味まとめ!
今回は「高じる」という言葉の意味について、ご紹介しました。高じるとは、程度がはなはだしくなる、病気が悪化するという意味です。
作戦が的中したり、物事がよくなったりすることに使うのは誤用なので気を付けたいですね。
日常で口にすることは少ない言葉ですが、たまに使われる表現ですのでしっかりとおさえておきましょう。
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