ステマとは?意味はステルスマーケティング?事例もまとめ!
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ステマとは?意味は?
ステマとはいったいどういう意味なのでしょうか?ステマという言葉の意味について、まずはご紹介していきます。
ステマとは?ステルスマーケティングの略?
ステマとはどういう意味かというと、「ステルスマーケティング」の略です。
ステルスマーケティングとは、金銭を受け取りながらも、あたかも中立的な立場であるかのように商品に良い口コミを投稿したり、良い評価をしたりすることです。
「サクラ」や「ヤラセ」とも似たような意味の言葉です。そのため、ステマが発覚するとたちまち炎上する騒ぎとなってしまうのです。
ステマは芸能人等の影響力がある人で話題に
ステマでは、芸能人等の有名なインフルエンサーがすると効果が高いので、有名人が関わっていることも多いです。
しかしステマが発覚すると、ステマを依頼した企業側も、金銭を受け取ったとみられる芸能人等のインフルエンサーも信用を大きく失います。
それでも、ステマは現在も無くなることはなく、あちこちで炎上する騒ぎとなっているのです。
ステマの見分け方は?手法は2つのパターンがある?
それでは、ステマの見分け方はあるのでしょうか?ステマの手法には大きく2つのパターンがあるようです。
①一般消費者によるステマ
まず一つ目は、一般消費者になりきって商品のステマを行う手法です。
例えば、とある企業の社員が、自分の会社の商品に高評価の口コミをアップするのはこの手法になります。
その他、企業から金銭を受け取った一般人が、その会社の商品を広めるために高評価の口コミをしたり、商品を紹介したりするのもこの手法のステマです。
②芸能人等有名人や有名なメディアによるステマ
二つ目は、芸能人などの有名人によるインスタやツイッターなどのSNS、ブログ、youtubeチャンネルで、宣伝だと明らかにせずに商品を紹介し、その裏で金銭のやり取りをするという方法です。
その他、有名なメディアで宣伝だと表記せずに商品紹介をし、商品紹介に対して金銭が支払われる場合もあります。
ステマではなく広告だと明記すれば問題ない
ここまで見ていただくと、「youtubeの案件とかはどうなの?ステマじゃん!」と思った方もいるのではないでしょうか?
ステマだと問題になるのは広告であることを明記していない場合です。広告自体は悪いことではないのです。
ステマと問題になってしまうのは、金銭を受け取ってこっそりと宣伝行為を受け取る場合です。
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ステマが問題となる理由は?違法なの?
ステマが発覚すると、たちまち炎上してしまう騒ぎとなります。ステマがこれほどに問題視される理由とは何なのでしょうか?
違法かどうかについてもご紹介していきます。
①商品に対する正確な評価ではなく騙される人がいる
ステマが問題視される理由としては、まずステマが行われている商品に対する評価が正確ではなくなってしまうということです。
どんなに高評価で話題になっている商品でも、その評価がステマによるものであれば、その商品に対する本当の評価ではありません。
騙されてしまう消費者が出てくるため、問題となってしまうのです。特に商品を利用したという消費者が怒るのは当然のことでしょう。
②ステマが横行する業界のイメージダウン
ステマが問題となる理由には、消費者側からだけではありません。業界としても、業界のイメージダウンにつながるため問題視されています。
一度ステマが行われて発覚すると、ステマをさせた企業の業界や、ステマを引き受けた芸能人等のどちらもイメージダウンにつながります。
業界全体で信頼性が失われるため、被害を受けるのはステマをやった当事者だけには収まりません。
③他社にステマとバレる
ステマであることを巧妙に隠したとしても、一般人が気が付かないステマに同業の他社が気づくことは多いようです。
その結果、他社にステマを暴露されてしまい信用を失い、顧客を取られてしまうという事態にも発展しかねません。
ステマは違法?
そもそも、ステマというのは違法ではないのでしょうか?日本ではステマの規制について、明確な基準は定まっていないようです。
しかしながら、専門家によるとステマはおおむね違法だという認識となっていて、下記のような法律に抵触する可能性があると言われています。
- 景品表示法
- 不正競争防止法
- 医薬品医療機器等法(旧薬事法)
- 医療法
- 健康増進法
しかし日本ではステマを規制する基準が明確になっていないため、ステマの横行が続いています。一方海外では、アメリカやイギリスではステマは規制されています。
ステマの例は?事件まとめ!
続いてはステマが話題となった実際の事例について、ご紹介していきます。
①ぺ二オク(ペニーオークション)事件
ぺ二オク事件とは、2012年に入札ごとに手数料を取る「ペニーオークション(ぺ二オク)」にて、発生したステマ事件です。
ペニオク自体、ぺ二オクさんとの「ワールドオークション」にて入札するほど手数料が稼げるため、運営が入札することで手数料を高くする詐欺が発覚しています。(ペニーオークション詐欺事件)
一方で、多くの芸能人がブログ等で「ペニオクはいい!」というような内容を投稿していて、業者側から金銭を受け取っていたことが判明しました。
ぺ二オク事件は「ステマ」という言葉が話題となり、一般によく知られるようになったきっかけとなりました。
②食べログ高評価事件
食べログ高評価事件とは、2012年1月に食べログ(カカクコム)にて口コミの代行業者が飲食店に営業をかけ、金銭を受け取って高評価を付けていたことが発覚したステマ事件です。
ステマの営業があったという飲食店の通報により発覚し、39件ものヤラセ口コミ代行業者がいたことが分かっています。
③アナ雪2ステマ漫画事件
アナ雪2ステマ漫画事件とは、2019年12月に、映画「アナと雪の女王2」の感想を漫画で描いたものが7本、一斉にtwitterへと投稿された事件です。
あまりに不自然だったため、ステマなのでは?と話題になりましたが、ウォルト・ディズニー・ジャパンは「ステマという認識はない」と回答しました。
しかしその後、ウォルト・ディズニー・ジャパンはHPにて「クリエーターにPRと明記してもらう予定だったが抜け落ちてしまった」と謝罪文を掲載しました。
④ソニーゲートキーパー事件
ソニーゲートキーパー事件とは、2004年にソニーの関係者によるステマが話題になった事件です。
当時はソニーのPSPと任天堂のDSがシェア争いをしており、PSPの不具合がネットで大変話題になりました。
ネットでのPSPの不具合の投稿に対してPSPを擁護し、一方でDSをバッシングする書き込みが多数寄せられ、投稿のIPが解析された結果、「GateKeeper**.Sony.CO.JP」だとわかりました。
⑤ソニー デビッドマニング事件
デビッド・マニングという縁が評論家を作り、自社の映画を絶賛するコメントを週刊誌に掲載しましたが、後にソニー・ピクチャーズによる捏造だったことが判明しました。
評論を見たことで映画を見た人に対し、1人5ドルの賠償をすることとなりました。
⑥血液クレンジング事件
血液クレンジング事件とは、2019年に話題になった血液クレンジングに関するステマ騒動です。
血液クレンジングとは、血液を100ml程度抜いてオゾンをまぜ、体内に戻すことで疲労や頭痛に効くとされる療法です。
口コミで話題になったものの、医療関係者から意味がない治療という声が上がったためステマでは?と話題になりました。
2019年11月からは厚生労働省が調査を始めています。
⑦Yahoo!ショッピング事件
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Yahoo!ショッピング事件とは、2017年6月にYahoo!ショッピングの検索結果のおすすめ順に関して朝日新聞にステマではないかという記事が掲載された事件です。
Yahoo!ショッピングのおすすめ順は広告料金を払った店舗が上位に表示されるようになっているそうです。
Yahoo!ショッピングはサイトがカタログ化していてステマには当たらないという認識と説明し、おすすめ順の順番については説明不足ということで、サイトの説明を変更しています。
ステマとは?意味や事例まとめ!
3D Animation Production Company/Pixabay
今回はステマという言葉について、注目しました。ステマとはステルスマーケティングの略だということが分かりました。
実際の事例を見ても、ステマはいろんなところでたびたび起こっているようです。
ステマに引っかかってしまわないように、正しい情報を得られるようになりたいですね。
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