ステレオタイプとは?意味は?例文や使い方もまとめ!
今回は「ステレオタイプ」という言葉に注目します。「ステレオタイプ」とはどういう意味なのでしょうか?語源や具体例、例文・使い方、対義語などについてもご紹介します。
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ステレオタイプとは?意味は?語源は?
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ステレオタイプとはどういう意味なのでしょうか?語源についてもご紹介します。
ステレオタイプとは固定観念のこと
「ステレオタイプ」とは、多くの人が持っている固定観念や先入観、イメージの事です。
例を上げれば、性別や国籍、人種などによって抱く、性格や能力、外見などに対する単純なイメージがあります。
「ステレオタイプ」という概念は、アメリカの著作家で政治評論家のウォルター・リップマンさんによって提唱されています。
新鮮味がない、面白みがないというような考え方に使われる場合もあります。
ステレオタイプの語源は?
「ステレオタイプ」という言葉の語源ですが、「ステレオ」と聞くと何か音響機器のようなものをイメージする人は多いかと思います。
しかし「ステレオタイプ」の語源は、それとは関係なく印刷用語のステロ版(鉛版)印刷から来ています。
ステロ版とは、活字を印刷するために使われていた版のことで、この版で印刷すれば全く同じものができます。
このように、「型によって作られたように同じものである」というような意味で「ステレオタイプ」という言葉は生まれました。
ステレオタイプの特徴は?メリット・デメリットは?
「ステレオタイプ」の特徴についてですが、下記のような特徴があります。
- 客観的根拠がなく過度に単純化している
- 特に主体的に吟味されておらず、鵜呑みになっている
- 固定的な考えになっていて、覆す出来事があっても考えはなかなか変わらない
「ステレオタイプ」というのは、物事をカテゴライズする上でかなり単純化しており、把握しやすいという利点はあります。
一方で、しばしば差別的な意識や偏見に発展することもあり、場合によっては偏った考え方を助長してしまうこともあります。
「ステレオタイプ」は多くの人に受け入れられているイメージであるとは言え、常にそれが正しいとは言えない点に注意が必要なのです。一部は不正確であることがあります。
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ステレオタイプの例!例文・使い方まとめ!
続いては「ステレオタイプ」の例についてご紹介していきます。具体例にはどんなものがあるのか、例文と一緒に使い方もご紹介します。
男は△△女は○○
「男は力持ち」、「子育ては女の仕事」などがステレオタイプの例です。単純に性別がどちらかというだけで決めつける考え方を言います。
日本人はアニメ好き、寿司を食べている
日本人はアニメを毎日見ていて、寿司も毎日食べているというような、開国人から持たれているイメージもステレオタイプの例です。
逆に日本人が、イタリア人はいつもパスタを食べていると思ったり、アメリカ人はハンバーガーにポテト、コーラばかり飲んでいると思ったりするのもステレオタイプの例です。
A型は几帳面、B型はマイペース
血液型によって「A型は几帳面」「B型はマイペース」「O型はおおざっぱ」というイメージを持つのもステレオタイプの例です。
生真面目な人がすべてA型、自分はA型なのでB型の人とは馬が合わないなどと、血液型によって人物の性格を決めつけるような考え方は典型的なステレオタイプでしょう。
都会は冷たい、田舎は農家ばかり
地域性に対するイメージもステレオタイプの一つです。「都会は冷たい人が多い」「田舎には農家や漁師しかいない」などの考え方が当てはまります。
ステレオタイプはなぜ起こる?
それでは、なぜこれらのステレオタイプは、私たちの中に形成されてしまうのでしょうか。
ステレオタイプは、大部分がテレビや映画、ネットなどのメディアによって形成されていると言われています。
メディアで報じられていること、表現されていることは信じ鬱だと鵜呑みにし、信じている人が多いのです。
現在ではネットが普及したことで分からないことを調べるのはとても簡単になりましたが、一方で間違った情報も流布されやすい現状があります。
本当であれば、いろいろな情報を見ることでその情報が正しいのか吟味する必要があるのですが、日常生活において1つ1つの情報を吟味する余裕はない人がほとんどでしょう。
ステレオタイプの類義語・対義語は?
続いて、「ステレオタイプ」の類義語、対義語について触れていきます。
類義語は典型や紋切型
類義語としては「典型」「紋切型」といった表現があります。似た言葉に感じる「偏見」は、やや意味が異なる場合があります。
「偏見」は主にネガティブな意味合いを含んでいますが、「ステレオタイプ」はネガティブに限らない固定観念や社会的なイメージを意味します。
また「偏見」は個々の主観を含みますが「ステレオタイプ」というのは一般的で社会的に広く受け入れられている考え方の事です。
対義語は個性的や融通無碍
対義語としては個性的や独創的と言った表現があります。四字熟語では「融通無碍(ゆうづうむげ)」という表現があります。
融通無碍とは、一つの見方や考え方にとらわれず、自由自在に考えて対処するという意味の四字熟語です。
ステレオタイプな人とはどんな人?特徴は?
「ステレオタイプな人」という表現は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
ステレオタイプな人とは、よくいる一般的な人、面白みがない人というような意味になりますが、具体的にはどのような人のことを言うのでしょうか。
①固定観念が染みついており、自分の考えがない人
1つ目に挙げられるのは、判断基準や考え方のベースが固定観念になっていて、自分の考えがない人です。
普通はこうだ、最近の流行はこうだ、といった具合に、周りに合わせて生きているので、自分の意見や自分が好きなものがありません。
②平均的なことを好む
2つ目に挙げられるのは、平均的なことを好むということです。
人と違って目立つようなことを避け、平均的で平凡であり続けようとします。
そのため、大きく変化するようなことを嫌うので、挑戦心や競争心が低く、仕事面での評価が低くなってしまう場合があります。
いつも固定観念にとらわれているので、とっさの時に融通が利かない場合もあります。
③自分らしさ、個性がない
3つ目は、自分らしさや個性がないということです。ステレオタイプの人は周りの人から浮くことを嫌います。
自分の考えがないことに通ずるところがありますが、周りの人に合わせて生きているので、自分らしさがありません。
ステレオタイプとは?意味や具体例まとめ!
今回は「ステレオタイプ」という言葉について、まとめました。「ステレオタイプ」は時に物事を正確に把握できないことがあるようです。
時には「ステレオタイプ」から抜け出して、自由に物事を考えることも必要なのかもしれません。
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