狐の嫁入りとは?意味は天気雨?由来や見てはいけない理由も解説!
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狐の嫁入りとは?意味は?
「狐の嫁入り」とはどういう意味なのでしょうか?早速ご紹介していきます。
狐の嫁入りとは?意味は天気雨!?ことわざ?
「狐の嫁入り」の意味は、天気雨です。最近ではあまり使われないようになっているかもしれません。
晴れているのに雨が降ってきた時、「狐の嫁入りだ」と少し前まではよく使われていました。
「狐の嫁入り」はこのような意味のことわざの一つとしても知られています。
狐の嫁入りのもう一つの意味は?山で見える怪火?
「狐の嫁入り」にはもう一つの意味があります。夜に山などで怪火が並んで見えることも「狐の嫁入り」と言います。
昔は提灯行列があると、嫁入りの行列だったことが多かったそうです。近所の嫁入りの情報は大体事前に入ってくるので、提灯行列の正体は嫁入りの行列とわかっていました。
しかしながら、事前の情報なく提灯行列があると、狐が嫁入りの行列の真似をして人を化かしているのではないか?と言われていたようです。
怪火が並ぶ様子が提灯行列のように見えるので、「狐の嫁入り」と表現されてきたようです。
天気雨を狐の嫁入りという由来は?
それでは、天気雨を「狐の嫁入り」という由来は何なのでしょうか?
天気雨は晴れているのになぜか雨が降るということで、一種の怪奇現象とされてきたようです。
こちらも、狐に化かされているのかもしれないというようなことから「狐の嫁入り」と言われるようになったという説があります。
現在では天気雨のメカニズムは解明されていて、以下のような可能性があることがわかっています。
- 雨を降らせた雲が、雨が地上に到達する前に消えてしまった
- 雨を降らせた雲が小さくて目立たなかった
- 雨が強風に流されて雨雲から離れたところで地上に到達した
一方で、天気雨が降っている時には狐の嫁入りがあっているというような俗信が元になったという説もあるようです。
雨の日に狐が嫁入りをするので、日中に狐の嫁入りの行列を人に見られないようにするために雨を降らせているという説もあります。
狐の嫁入りにまつわる悲しい昔話がある
また、狐の嫁入りにまつわる悲しい昔話もあるようです。
とある村は長い間雨が降らず、農作物が育たずに困っていたそうです。村人は神に生贄をささげて雨ごいをしようと考えました。
そこで人ではなく狐を生贄にしようということで、狐を騙そうと、村一番の男前の男性を狐の娘に会わせ、騙して嫁入りさせて捕らえ、生贄にすることを計画します。
すると狐の娘は本当に男性に恋に落ち、男性もまた狐の娘を好きになってしまったのです。
男性は本当の計画を狐の娘に明かし、逃げるよう言いました。しかし、狐の娘は男性が好きだったので、逃げずに嫁入りをすることにしました。
狐の娘は村人に捕らえられてしまい、生贄となりました。その際、晴れていた空から雨が降り始めたそうです。嫁入りした狐の涙だと言われたということでした。
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天気雨の狐の嫁入りは縁起が良い!?
天気雨を指す「狐の嫁入り」については、縁起が良いとも言われているようです。
縁起が良いと言われる理由としては、虹ができやすいことが挙げられます。虹を見ると願いが叶うなどという言い伝えは有名かと思います。
虹は縁起が良いものと昔から考えられてきたので、狐の嫁入りは虹ができる縁起が良いものだということです。
その他、晴れているのに雨が降るということから、喜んでいるけど泣いているというような嬉し泣きの意味合いや、豊作をもたらすという言い伝えから縁起が良いともされます。
スピリチュアル的な狐の嫁入りの意味合いは?
また、スピリチュアル的な観点からも、狐の嫁入り、つまり天気雨は縁起が良いとされています。
浄化作用や大きな幸運、神様の祝福というような意味があり、人間関係の改善や、金運アップ、成功などが見込めると言われています。
トラブルの際に天気雨が降ると、「雨降って地固まる」ということで、トラブルがあったおかげで今後が良い方向に向かっていくサインとも言われているようです。
狐の嫁入りは見てはいけない!?
Clker-Free-Vector-Images/Pixabay
しかし、「狐の嫁入り」は見てはいけないとも言われているようです。これはいったい、どういうことなのでしょうか?
狐の世界では、嫁入りするとき絶対に人間に見られてはいけないというルールがあるという言い伝えがあるようです。
そのために、先にご紹介したとおり人間から見られないよう雨を降らせているということです。
そのため、狐の嫁入りを見てしまうと狐が怒ってしまうので、何をされるかわかりません。一種のタブーを犯すことになるので、見てはいけないと言われているのではないでしょうか。
狐の嫁入りのイベントとは?
最後に「狐の嫁入り」にまつわるイベントが開催されている場所があるようです。どのようなイベントなのか、簡単にご紹介します。
①新潟の狐の嫁入り行列
最初にご紹介するのは、新潟県阿賀町津川地区で行われている「狐の嫁入り行列」です。
1890年5月に第一回が開催され、現在に至るまで続けられています。花嫁と108人のお供が狐に扮し、提灯や松明が設置された街を練り歩く様子はとても幻想的であるようです。
なんと5万人もの観光客が訪れるんだそうです。
②京都の東山花灯路の狐の嫁入り巡行
次にご紹介するのは京都市で行われている「東山花灯路」にて行われる「狐の嫁入り巡行」です。
東山花灯路の開催期間中、毎日19時と20時に狐に扮した花嫁が人力車に乗って巡行するようです。
狐の嫁入りとは天気雨で縁起が良い!
今回は「狐の嫁入り」とは何なのかについてご紹介しました。「狐の嫁入り」には2つの意味がありますが、よく使われるのは天気雨を意味する方でしょう。
天気雨の狐の嫁入りは縁起が良いとされていますが、狐の嫁入りの姿については見てはいけないと言われているようです。
「狐の嫁入り」の天気雨に遭うと幸運の兆しなのかもしれません!狐の嫁入り行列を見てしまわないよう気を付けて、前向きに過ごしてみましょう。
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