油性ペンの落とし方!布や壁、床、ビニールの汚れの消し方は?
今回は油性ペンの落とし方についてご紹介していきます!特に子供がいる家庭では何かとよく使うマジック等の油性ペン。
うっかり服についてしまったり、子供が壁紙や床に落書きしてしまったり…困ったことがある方も多いのではないでしょうか。
服などの布やプラスチック、机などの木材に床や壁、手などの肌など、落としたいものの材質によっておすすめの落とし方をご紹介していきます。
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油性ペンが落ちにくいのは?水性ペンとの成分の違いは?
油性ペンの落とし方をご紹介していく前に、そもそも油性ペンが落ちにくい理由についてご紹介したいと思います。
油性ペンの成分は?
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油性ペンを落としたい!と思う上で、油性ペンの成分を理解することは大事です。主な成分は、以下の通りです。
- 着色剤
- 溶剤
- 定着剤
- 樹脂
水性ペンとの違いとは?
それでは、落ちにくい油性ペンと落ちやすい水性ペンの違いはなんなのでしょうか?
上記に紹介した油性ペンの成分で水性ペンに入っていないのは、定着剤と樹脂です。
定着剤とは、水性ペンでは書けないビニールやプラスチック等に書いてもインクがはがれないようにするための成分です。
樹脂は、溶剤や着色料をつなぎとめる役割を果たす物質です。樹脂によりインクの耐久性が高まっているのです。
また、油性ペンと水性ペンでは、溶剤の成分が違っています。油性ペンの溶剤は有機溶剤といって、油分が主成分の溶剤です。
そのため水とは分離するので滲みにくく、耐水性に優れています。その反面、落とそうとすると、水では落ちにくいのです。
一方水性ペンの溶剤は水が主成分になっているので、水を使った洗濯で落ちやすくなっています。
油性ペンが落ちやすい材質・落ちにくい材質は?
続いては、油性ペンで書いてしまったものの材質についてです。油性ペンのインクが付いてしまったものの材質により、落ちやすい場合、落ちにくい場合があります。
まず、落ちやすいものは以下の通りです。
- 肌
- 金属
- ホワイトボード
続いて、落ちにくいものは以下の通りです。
- プラスチック
- 布
- 木
- ビニール
- 壁紙
ただし、プラスチック・ビニールについては耐溶剤性が低いもの、凹凸があるもの、染まりやすい材質のものは落ちにくいです。
ビニールについては、軟質塩化ビニールについた油性ペンは落とせません。
布や木については表面は落とせても、奥の繊維まで染料がしみ込んでしまったものを落とすことは難しいようです。
最後に、油性ペンがついてしまったらほとんど落とせないものは以下の通りです。
- 紙
- 革製品
- 石やレンガ、ブロック等
これらは染料が染み込みやすく、表面すらインクを落とすことは難しいです。
油性ペンの落とし方!①服などの布
続いては材質ごとのおすすめの油性ペンの落とし方についてご紹介していきます。まずは服などの布についた油性ペンの落とし方です。
布についた油性ペンは除光液・クレンジングオイルが〇!
布についた油性ペンは、除光液やクレンジングオイルなら落とすことができます。クレンジングオイルの方がよりよく落とすことができるようです。
クレンジングオイルの主成分は油分ですので、油性ペンをよりよく落とすことができます。
除光液の主成分はアルコールですが、こちらは油性ペンに含まれる溶剤を分解することができるため、汚れを落とすことができるのです。
油性ペンを消す染み抜きの方法は?
油性ペンを消すための染み抜きの方法について詳しくご紹介します。
汚れても大丈夫な布と歯ブラシを準備し、油性ペンを消したい服などの布の汚れがついている方を汚れても大丈夫な布に合わせます。
汚れがついている布側に、クレンジングオイルや除光液をたらします。その上から、汚れても大丈夫な布の方に汚れを吸い取らせるイメージで歯ブラシで叩きます。
あて布の方に汚れが移ったら、あて布のまだきれいな部分が落としたい汚れにあたるように布をずらして汚れを落とす作業を繰り返してください。
インクが移らなくなったら水やぬるま湯で洗い流し、いつもどおり洗濯して終了です。
油性ペンの落とし方!②手などの皮膚
続いては、手などの皮膚についた油性ペンの消し方です。皮膚に油性ペンがついてごしごし石鹸でこすったという経験は、誰しもあるのではないでしょうか。
確かに、皮膚について油性ペンは石鹸でもそのうち取れていきますよね。しかしもっと簡単に落とせる方法があるのです。
皮膚についた油性ペンは日焼け止めや口紅で!
皮膚についた油性ペンは、日焼け止めや口紅で簡単に落とすことができます!
日焼け止めの主成分は油分です。一方、口紅の主成分は乳化剤といって、油性ペンのインクを浮かせることができる成分になっています。
油性ペンのインクがついた皮膚の上から日焼け止め、もしくは口紅を塗ります。
少し待って汚れが浮いてきたら、ティッシュでふき取って水と石鹸で洗い流してください。
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油性ペンの落とし方③プラスチック
続いてはプラスチックについた油性ペンのインクの落とし方です。
プラスチックについた油性ペンは除光液!
プラスチックについた油性ペンのインクは、除光液や消毒用エタノール等のアルコールで落とすことができます。
また、消しゴムでこするだけでも落とせる場合があるので、まず消しゴムを使ってみて落ちなければ、除光液等を使うことをおすすめします。
除光液等を使う場合には、汚れてもよい布等に除光液等を染み込ませ、それをプラスチックの汚れ面にあてます。
除光液等がついた部分をたわしやブラシ等でこすり、汚れが落ちたら水拭きをしてください。
物によってはアルコールにより強度が下がったり、塗装されているものは塗装が剥げてしまったりすることがあります。
塗装されたプラスチックではこの方法は使えませんのでご注意ください。
油性ペンの落とし方④床・机
続いては床、もしくは机についた油性ペンの落とし方です。
ここでは、表面がつるつるに加工されているフローリングの床や机のインク汚れを落とす方法についてご紹介します。
床、机には灰!?
床、机についた油性ペンは、なんと線香やたばこの灰で落とすことができます。灰に含まれる炭酸カリウムという成分が汚れを落とすことができるのです。
床や机の汚れが付いた部分に灰をのせ、雑巾等でごしごし擦ります。その後水拭きをしてください。
ただし、白い床や机の場合には色が残る場合がありますので要注意です。
みかんの皮も〇!
とはいえ、汚れを落としたいところにたばこの灰をかけるのは抵抗があるという人もいるでしょう。
そういう方は、みかんの皮を使うという方法もあります!みかんの皮にはリモネンといって、油汚れを落とすことができる成分が含まれています。
みかんの皮を使う場合には、インク汚れの部分にみかんの皮をごしごし擦り、汚れが落ちたら水拭きするようにしましょう。
こちらも白い床や机の場合は色が移る可能性があります。
アルコールジェルも〇?
特に白い床や机の場合、アルコールジェルを使う方法もあります!手指の除菌に使うようなアルコールジェルと、汚れてもよい布を準備します。
アルコールジェルを汚れ部分に塗り、汚れが浮いてきたら布でふき取ってください。
油性ペンの落とし方⑤壁紙
続いては壁紙についた油性ペンのインクの落とし方です。
壁紙にはエタノール+メラミンスポンジも〇
壁紙についた油性ペンのインクを落とすには、エタノールとメラミンスポンジを準備します。
インク汚れの部分にエタノールを塗り、上からメラミンスポンジでこすります。擦りすぎて壁紙を傷つけないように注意しましょう。
汚れが落ちたら、固く絞った布でふき取って終了です。
油性ペンの落とし方⑥紙
続いては、紙についた油性ペンのインクの落とし方です。といっても、普通の紙に書いた油性ペンのインクは落とすことはできません。
表面がつるつるにコーティングされた紙であれば、落とすことができる場合があります。
つるつるの紙ならエタノールで!?
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教科書の名前を消したいというような場合、教科書の表紙に使われているようなコーティングされている紙であれば、消せる場合があります。
ティッシュやいらない布にエタノールを染み込ませ、こすってみましょう。あまり強くこすらず、軽くこすって取れる部分のみにした方がよいでしょう。
あまりエタノールで磨きすぎると、コーティングが傷んでしまう場合があります。
油性ペンの落とし方⑦ビニール
最後にご紹介するのは、ビニールについた油性ペンのインクの落とし方です。
ビニールはものによっては落ちにくい?
先にご紹介した通り、ビニールについては、耐溶剤性質の低いもの、凹凸があるもの、染まりやすいものは消せない場合があります。
また、軟質塩化ビニールについては落とせないので要注意です。
無水エタノールや除光液で
ビニールに書いた油性ペンのインクを消す方法ですが、無水エタノールや除光液を使うとよいです。
無水エタノールや除光液を布に染み込ませ、インク部分を布でふき取ります。布に汚れが移らなくなるまで繰り返し、最後は水拭きしましょう。
消しゴムでも落ちるかも?
ビニールの場合も消しゴムでこすると取れる場合があります。除光液等より先に、消しゴムを試してみてもよいでしょう。
心配・無理なら業者に相談!
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ここまでは自分でできる油性ペンの落とし方についてご紹介してきましたが、汚れがあるものの材質によってはよりひどくなったり、思ったように落ちなかったりします。
これらの方法を試しても落ちないときや、失敗せずに確実に落としたい大切なものである場合には、専門の業者に相談するとよいでしょう。
油性ペンの落とし方まとめ!
今回は油性ペンのインクを落とす方法について、ご紹介しました。材質によっておすすめの落とし方が変わるので注意が必要です。
専門業者に頼むよりは、自分で出来たらうれしいですよね。そんな時はぜひ、試してみてください。
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