青鷺火とは?夜にサギが光る!?本当なの?正体は?【都市伝説】
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青鷺火とは?
「青鷺火」というのをご存じでしょうか?怪現象として語られる「青鷺火」とはいったいなんなのか、ご紹介します。
青鷺火とは?サギの体が夜に光る!?
「青鷺火」とは何なのか?ということですが、夜に鳥のサギの体が青白く光ると言われている怪現象の事です。
「五位の火」あるいは「五位の光」とも呼ばれているようです。
青鷺火で青く光るサギは半ば妖怪のような扱いを受けてきました。サギは真夜中に絶叫しながら飛ぶ習性もあるからかもしれません。
青鷺火の歴史!
青鷺火の歴史ですが、江戸中期の浮世絵師、妖怪画家として知られる鳥山石燕の「今昔画図続百鬼」(1779年)に「靑鷺火(あをさぎのひ)」として描かれています。
また、「絵本百物語」(1841年)には「五位のひかり」として「此(この)鷺(さぎ)五位のくらゐをさづかりし故にや夜は光りありてあたりを照せり」という注釈に二羽の光るアオサギの挿絵が描かれています。
江戸後期の戯作者・桜川慈悲功は、著書「変化物春遊」には大和国(現在の奈良県)で光る青鷺を見たと記載しています。
「まいよ あをきひのミヘるやなぎのたいぼくあり (中略) これあをさきのなすわざなり」(夜に青く光る火が見える柳の大木がある、これはアオサギの仕業である」と書かれています。
新潟県佐渡島新穂村(現在の佐渡市)には伝説で、根本寺にある梅の木に毎晩のように龍燈(龍神が灯すとされる怪火)が来ており、とある者が弓矢で射てみるとサギだったという話があったそうです。
青鷺火だけじゃない!?山鳥は夜飛ぶと羽が光る!?
一方で、青鷺火のみならず、キジやカモといった山鳥が夜に飛ぶと羽が光るという話もあったようです。
郷土研究家・更科公護の著書「光る鳥・人魂・火柱」には、昭和3年頃、茨城県でゴイサギが青白く光っているように見えたと書かれています。
特に、アオサギやゴイサギが夜に青白く光っている様子はよく見られているようで、サギが火の玉になる、あるいは火のついた木の枝を加えたまま飛ぶ、火を吐くというような説もあったようです。
サギは年を取ると化ける!?
サギは年を取ると化けるという説もあるようです。狐狸と同じような感じで化けると言われていました。
これは、ゴイサギが夜行性で、先にご紹介したとおり夜空を絶叫のような鳴き声をあげながら飛ぶことから、不気味だというような印象から化けると言われるようになったのではとも言われています。
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青鷺火の正体はいったい何?
それでは、青鷺火の正体とはいったい何なのでしょうか?
青鷺火の原因はアオサギではなくゴイサギ?
そもそも「青鷺火」の原因となっているのは、「アオサギ」ではなく「ゴイサギ」だという説があるようです。
先にご紹介した「今昔画図続百鬼」や「絵本百物語」に掲載されている青鷺火の絵に描かれている鳥がゴイサギっぽいと言われているのです。
ちなみにすぐ上でご紹介した鳥はゴイサギの画像です。ゴイサギはペンギンのようにも見えるかわいらしいフォルムが特徴です。
一方で、こちらの画像はアオサギなのですが、アオサギは首が長く、目の後ろに黒いラインがあります。
しかしアオサギはこのように首をS字に曲げると、シルエット的にはゴイサギとそっくりになります。
「今昔画図続百鬼」では描かれている鳥の頭頂部が白いことや目の後ろに黒いラインが入っているのはアオサギの特徴という見方もあります。
さらには「絵本百物語」に掲載されている青鷺火の絵の鳥は、首が長く完全にアオサギだという見方も。
そういうことから、とある鳥が青白く光る怪現象を「青鷺火」と名付けたのは、確かにアオサギが光っていたからだと言われています。
ただ、それではゴイサギでは「青鷺火」は起こらないのかというと、そういうわけでもなさそうです。ゴイサギも夜間に青白く光るという言い伝えがあります。
サギが青鷺火を起こすのは発光バクテリアが原因?
青鷺火の正体として最も有力視されているのは、発光バクテリアがサギに付着していたという説です。
水辺には発光性のバクテリアが生息していて、それが水鳥に付着することで夜に光って見えていたのではないかということです。
しかしながら実際に、鳥に発光バクテリアが付いていたということが確認されているわけではないので、発光バクテリアが原因とは断定できるわけではありません。
サギの胸元の毛の反射?
その他、サギの胸元の白い毛が夜間に光を反射して光って見えたのではないか?あるいは、白が夜目には光って見えたのでは?という説があります。
サギが光るのは事実!?
一方で、光る原因こそはっきりとはわかっていないものの、アオサギやゴイサギに限らず、鳥が夜間に光ることがあるというのはよく目撃されています。
そのため、鳥が夜に光ること自体はかなり信ぴょう性が高い怪現象だという見方が強いようです。
青鷺火は不思議な怪現象!
今回は「青鷺火」についてまとめました。青鷺火は江戸時代から言われている怪現象ですが、サギの体が夜に何らかの原因で光るというのは事実の可能性が高そうです。
原因は発光バクテリアだという説が現在は有力視されているようですが、現状断定はできないようです。
夜にサギを見つけたら、もしかすると青鷺火を見ることができるかもしれませんね。
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